アライメント調整,測定の必要性と効果は?サスペンションの骨格矯正

自動車のサスペンションとホイール

ブリヂストン系タイヤ販売店の「ミスタータイヤマン」「タイヤ館」「コックピット」、そして、ヨコハマ系タイヤ販売店の「タイヤガーデン」「グランドスラム GRAND SLAM」は、自動車のホイールアライメント測定と調整サービスを実施しています。

他にも、アライメントテスターを完備しているタイヤ販売店や整備工場、チューニングショップがあります。

車が真っすぐ走らない、車体がふらつく、タイヤが偏摩耗するならば、足回りのサスペンションの位置関係が微妙にズレている可能性が考えられます。

自動車のサスペンションの骨格矯正とも言われるアライメント測定と調整によって、車の走りが随分変わります。

アライメントテスターの歴史

アライメントテスターは高価な測定機器ながら、アライメントテスターの本家本元はアメリカ。

1950年代にアメリカの企業がアライメントテスターをこの世に送り出しました。

アメリカ合衆国のニューヨークやサンフランシスコのような大都市を除き、多くの州では電車網が発達していないため、アメリカ国民の多くは自動車で移動します。

アメリカでは、自動車の年間走行距離が多く、中古車屋に並ぶ車のオドメーターをチェックすると、63,000mile(100,000km超)を超えているケースが多々あります。

日本国内では、メーターパネル内のオドメーターが10万km超を表示していれば、過走行車として扱われます。

しかし、アメリカの中古車市場では、走行10万km超の中古車がごく普通であり、そのような車が中古車としての価値を持っています。

このような背景から、サスペンションのアライメントが狂ってしまうことが多く、アメリカでアライメント測定は市場に深く浸透している整備の1つです。

サスペンションのアライメント

アライメント:Alignmentを電子辞書で検索すると、

「整列、一直線にすること、整列線、調整、整合」と出てきます。

自動車のアライメント測定と調整とは、

ホイールの取り付け角度を測定し、各サスペンションパーツの取り付け位置やステアリングロッドの長さを微調整すること。

車種によってサスペンション形式が異なり、ストラット、ダブルウィッシュボーン、マルチリンク、トーションビーム等の違いによって調整が可能な箇所と不可の箇所があります。

アライメントの構成要素

メルセデス・ベンツC200 W204

自動車のホイール(車軸)はサスペンションによって支持され、

キャンバー角

キャスター角

トーイン角

によって僅かな角度が付けられています。

このホイールアライメントは意外と新車の段階で微妙にずれていることがあります。そして、勢いよく店舗前の歩道の段差を乗り越えてしまうと、アライメントがずれてしまうこともあります。

他に、車高調サスペンションに交換して車高を下げると、当然、ホイールアライメントが変化します。

概ね、自動車の車高を下げるとネガティブキャンバーが付くため、スポーツ走行には丁度いいとも言えます。

しかし、直進性の悪化やタイヤの偏摩耗の問題が浮上してくることもあり、できればアライメント測定と調整したいもの。

アライメントがずれてしまうと自然治癒するわけではありませんし、これは人間の骨の並びと同様です。

アライメント測定と調整の効果

夜の高速道路

欧州車は直進安定性が高いイメージがあるかもしれません。しかし、意外と新車の段階でアライメントが微妙にずれている場合が珍しくありません。

1990年代までは、比較的ロールを許すサスペンションと偏平率が60や65タイヤが多かったこともあり、アライメントのズレが多少あってもサスペンションとタイヤが吸収してくれました。

(※)漢字表記について

検索エンジンで[へんぺいたいや]と検索すると、「扁平タイヤ」と表記されたWebが数多くヒットします。各タイヤメーカーのオフィシャルサイトでは「偏平タイヤ」と表記されているため、当ブログでは「偏平タイヤ」と漢字表記します。

アライメント調整のメリット

近年のドイツ車のサスペンションは概ね筋肉質。そして、大径ホイールと低偏平タイヤがデフォルト。それだけ、アライメントの微妙なズレが直進安定性に影響を及ぼします。

管理人は今まで日産シルビア(PS13)とメルセデスCクラス(W202)のアライメント測定と調整を業者に依頼したことがあります。

【1】アライメント測定と調整

事故で大きな損傷を受けて修復してある車を除き、自動車の直進安定性はアライメント測定と調整で随分改善されます。

【2】左右の操舵感の違い

右と左カーブでステアリングの操舵感の違いを感じたり、車体の動きが違う場合、アライメント調整で改善することもあります。

【3】タイヤの偏摩耗

アライメント調整でタイヤの偏摩耗が軽減するため、一石二鳥。

もし、アライメント調整しても、車の直進性やふらつきが完治しない場合、タイヤが悪さをしている場合もあります。

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アライメント測定と調整は早めに

足回りの各アーム類にゴム製のブッシュが装着されています。ブッシュは消耗部品ということもあり、走行距離と年数経過によって劣化していきます。

車重が重い車やハイパワーエンジンを搭載する車ほど、ブッシュへの負担が増します。

ブッシュが劣化してくると、正確なアライメント測定と調整が難しくなります。リヤサスペンションがマルチリンクの場合はブッシュの数が多く、できれば、まだ車が新しいうちにアライメント測定と調整を実施したいもの。

また、新車登録から年数が経過しているのであれば、思い切ってブッシュ類を交換してアライメント測定と調整を行うのが理想的。

ブッシュそのものは高価なパーツではないものの、ブッシュ交換は手間がかかる作業ということもあり、それなりの工賃が発生します。

アライメント測定と調整の作業時間

自動車工具

管理人の経験では、アライメント業者に車を持ち込んで、測定と調整時間を含めて1時間以上は必要でした。

調整箇所が多ければ、それだけ作業時間が必要なこともあり、1~2時間以上は必要と考えたい。

ちなみに、アライメント測定で使用するアライメント測定器は高価で繊細な精密機器。

かつて、管理人の愛車のアライメントの測定中、予め担当者に断りを入れてモニター画面を覗き込んでみると、各測定値が微妙に変化しています。担当者に何故か聞いてみると、これは車体が風の影響を受けてブッシュ類が微妙にたわんでいるのが理由とのこと。

ブッシュ類は消耗品のため「そろそろ寿命?」と思い、

測定の時、業者さんにサスペンションアームのブッシュ類の交換について相談したところ、ブッシュそのものは安価なパーツながら、交換に手間と時間がかかるため工賃が高くなります。

そのような理由もあって、ブッシュ交換を断念した事があります。

各ブッシュ類はゴム製。

ゴムは年数経過と走行距離に比例して劣化、変形していきます。ブッシュ類がまだ新しい時期にアライメント調整を実施することで、規定値に近いデータに近づけることができます。

もちろん、走行距離が伸びている車であれば、当然、ブッシュ類も劣化しています。

まだ当分は愛車に乗り続けるのであれば、理想としては、劣化しているブッシュ類を交換してアライメントを測定して調整することで、新車に近い安定した走りが蘇ります。

アライメント測定と調整の料金

アライメントの測定と調整料金は業者によって幅があります。

大雑把にアライメント測定料金が10,000円前後、調整1ヶ所につき3,000円ほどが目安。ざっと、20,000~30,000円の料金が目安。

なお、全国展開しているカー用品チェーン店は欧州車のアライメント測定と調整を受け付けていない場合があるため、より専門性が高い業者に依頼する必要があります。

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