車のLEDヘッドライト,HIDヘッドライト,ハロゲンランプの変遷と比較

メルセデス・ベンツEクラスW212

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自動車のヘッドライトは

「ハロゲンランプ」

「HID/ディスチャージヘッドランプ(キセノン)」

そして、

「LEDヘッドライト」の採用車が増えつつあります。

自動車の歴史の中で、前照灯にハロゲンランプを採用してきた時代が非常に長かったのです。

そして、HIDが普及してきたと思えば、今や前照灯はLEDヘッドライトへと向かいつつあります。

長く続いてきた「ハロゲンランプ」。

そして、明るさで優位に立つ「HID/ディスチャージヘッドランプ」、今のトレンドである「LEDヘッドライト」の各特長とメリット、デメリットを検証してみたいと思います。

ハロゲンランプ

VWポロ-ハロゲンヘッドライト
メルセデス・ベンツ300SL

ヘッドライトの誕生は1,900年代初頭。1930年代にアメリカでシールドビーム式ヘッドライトが誕生しました。

昔の自動車の写真を見ると、どれもこれもヘッドライトは丸いデザインばかり。

これはシールドビーム球と呼ばれるライトで、ヘッドライトそのものが大きな電球。ライトが切れたら、ヘッドライトごと交換する構造。

そして、日本では1970年代からハロゲンランプの採用が始まりました。

ハロゲンランプは、バルブの中のフィラメントに電気を流すことで白く光る仕組み。大雑把にハロゲンは裸電球が光る仕組みと同様と考えれば分かりやすい。シールドビーム式からハロゲンランプへ進化したことで、ヘッドライトデザインの自由度が高まりました。

ハロゲンランプは1996年にHID/キセノンヘッドランプが登場するまで、20年以上にわたり自動車の前照灯として夜道を照らし続けてきました。そして、今も大衆車の多くはハロゲンランプを採用しています。

1990年代まではヘッドライトカバーがガラス製であったこともあり、ライトのデザインに制約がありました。その理由もあって、スポーツカーやスペシャルティカーにはリトラクタブル・ヘッドライトが搭載されていました。

当時のリトラクタブル・ヘッドライト採用車として、HONDAプレリュードや初代HONDA NSX、NISSAN 180SX、MAZDA RX-7、ロードスター、TOYOTA AE86トレノ、MR-2等が挙げられます。

180SX-ヘッドライト
リトラクタブル・ヘッドライト

昭和の時代から平成にかけて、車のヘッドライトとしてハロゲンランプが装着されてきたことからも、ハロゲンは歴史が長い前照灯。

そして、2000年前後からポリカーボネート製レンズのヘッドライトが増え始め、デザインの自由度が飛躍的に高まりました。より立体的なデザインが与えられたヘッドライトが増加し、車のフロントデザインがより多彩になっていきました。

ハロゲンバルブ

ハロゲンバルブH4は代表的なハロゲンランプ。

どこのカー用品店や整備工場でも、ハロゲンバルブH4を取り扱っています。ハロゲンバルブは12Vカーバッテリーと同様に定番のパーツ。ハロゲンバルブは歴史が長いこともあり、H4は入手が容易で価格は1,000円前後。

ライト周りに手が入れば、DIYで簡単にバルブの交換が可能。(交換時、手袋必須)

ハロゲンライトのメリット

・ハロゲンバルブの入手性が高い

・バルブ交換が容易

・雪道で路面状況が分かりやすい

・降雪時、ハロゲンライトから発生する熱で雪が溶けやすい

・ハロゲンバルブの価格が安い

ハロゲンライトはやや黄色を帯びた色のため、雪道の路面状況が分かりやすいメリットがあります。また、ハロゲンは雨や霧にも強い光源。

ハロゲンライトの熱がライト表面の雪を溶かしてくれるため、北陸から東北、北海道にかけては、あえてハロゲンライト装着車を選ぶオーナーも多いのではないでしょうか。

ハロゲンライトのデメリット

・LEDやHIDより暗い

・消費電力が大きい

・ハロゲンバルブの寿命は7~8年

ハロゲンバルブの寿命はLEDヘッドライトやHID/ディスチャージヘッドライトよりは短いものの、ハロゲンバルブは7~8年(7~8万km)の耐久性はあります。

バルブの寿命は夜間走行の時間によっても左右されるものの、ハロゲンバルブはそう簡単に切れるパーツではありません。中には、バルブが切れた経験が無いオーナーもいることでしょう。

ドライバーによってはハロゲンライトの暗さが気になるようで、より明るいヘッドライトを求めてハロゲンバルブを交換することは可能。しかし、より明るいバルブは寿命が短くなるデメリットもあります。

光の感じ方には個人差があるものの、確かにハロゲンとHIDを比べたら一目で明るさの違いが分かります。

ちなみに、管理人は今までハロゲンライトが暗いと感じたことはほとんどありません。ハロゲン車のステアリングを握っても、目が慣れてくることもあり、臨機応変にローとハイビームを使い分ければいいと思っています。

自動車で使われる電気はHVを除いてオルタネーターで発電されているため、車の消費電力の増加は燃費悪化の原因の1つ。確かに、ハロゲンヘッドライトは消費電力が他と比べて大きいデメリットはあるものの、メリットもあります。

開発途上国や大陸内部において、ライトが切れたら、その場で修理対応ができないLEDヘッドライトより、むしろハロゲンヘッドライトの方が信頼性が高いと言えます。

ラゲッジルームに予備のハロゲンバルブを入れておけば、万一の場合でもDIYで交換が可能!

HID/ディスチャージヘッドランプ

メルセデス・ベンツCクラスC200-W204-HIDヘッドライト
HID Headlight

キセノンライトとも呼ばれる、HID/ディスチャージヘッドランプ。

HIDバルブ

長年、ハロゲンのヘッドライトに慣れてきたオーナーがHID搭載の車を運転すると、夜間のヘッドライトの明るさの違いがはっきり分かります。

あたかも古くなった蛍光管を明るい蛍光管に取り換えた時、いや、それ以上の明るさを実感できます。

HIDの構造上、バルブ内にフィラメントが無く、バッテリー電圧をバラストで昇圧させる仕組み。HIDバルブに高電圧を与えて放電を起こします。大雑把にHIDが光る仕組みは蛍光灯と同様。

HIDバルブ内にキセノンガスが封入されているため、HIDはキセノンとも呼ばれます。

HIDのメリット

・LEDヘッドライトより明るい(あるいは、LEDと同等の明るさ)

・光が白に近い

・ハロゲンより消費電力が小さい

・長寿命

・HIDバルブの交換ができる

明るさを比較すると、HID>LED>ハロゲン。

HIDのデメリット

・ヘッドライトスイッチをONにしてから点灯するまで一瞬、間がある

・ハロゲンに比べて発熱が少なく、降雪地でヘッドライトの雪が溶けにくい

HIDヘッドライトが点灯後、安定するまで光が青っぽく見えます。その後、白い光が前方を明るく照らしてくれます。

HIDはスイッチONから点灯するまで一瞬のタイムラグがあるため、それがデメリットのように解釈されているふしがあるようです。しかし、ヘッドライトONから目的地で駐車するまで、ヘッドライトはほとんどON状態。

ひどい渋滞に巻き込まれた時は、ドライバーは時としてライトをOffにすることはあります。ヘッドライトは頻繁にON/OFFを繰り返す電装品ではないため、管理人はライトON時のライムラグは大した問題ではないと思います。

しかも、ハイビームはハロゲンランプのため、パッシング時にタイムラグの問題はありません。

ハロゲンヘッドライトからHIDヘッドライトへ変更するキットが数多く流通しているものの、価格によって品質が様々。安価な物はバラストから発生するノイズが諸問題を引き起こすこともあります。

素人がDIYでHIDヘッドライトを取り付けようとしても、パーツがパーツだけにリスクを伴います。ハロゲンからHIDへ交換するならば、できれば専門業者に依頼した方が安全で確実だと思われます。

LEDヘッドライト

かつて、車種によっては標準仕様のヘッドライトがハロゲンであり、オプションでHIDを選ぶことができました。ところが、オプションの選択肢がHIDからLEDへと切り替わりつつあります。

LEDヘッドライトはHIDのようなバラストが不要で、LEDの明るさはHIDに肉薄しています。

LEDヘッドライトのメリット

・HIDに肉薄する明るさ

・光が白に近い

・点灯速度が速い

・消費電力が小さい

・HIDより長寿命

・複数のLEDを組み合わせて制御することで、配光が自由自在

・発熱が少ない

LEDヘッドライトは直進性が高く、光がより遠くを照らしてくれるのが特徴。

LEDヘッドライトのデメリット

・ハロゲンやHIDに比べて発熱が少なく、降雪地でヘッドライトの雪が溶けない

・ライト故障時の修理費が高額

LEDを制御する基盤等の故障が発生したら、ヘッドライトユニットを丸ごと全交換となります。

身近な例として、車体後部のハイマウントストップランプは赤い砲弾型LEDが横一列に並んでいるタイプを多く見かけます。信号待ちで、前車のハイマウントストップランプの赤いLEDが1つ2つ消えている事に気付くことがあります。

LEDは長寿命ながら、絶対に切れないとは言えないパーツ。熱やその他の原因でLEDが切れる時は切れるものと認識しておきたい。

ハロゲンH4→LEDバルブへ交換

今や、ハロゲンヘッドライトのLED化が花盛りといったところ。

ハロゲンの代表的なH4からLEDバルブへの交換は容易なこともあり、Amazonや楽天で検索するとLEDバルブが大量にヒットします。

LEDバルブのパッケージに「車検対応」と書かれた製品が数多く販売されています。

ところが、これは必ずしも100%車検対応という意味ではありません。LEDバルブの照度不足や配光、灯火の色に問題があると車検に通らないケースも報告されています。

また、安価な物はLEDから発生するノイズが諸問題を引き起こす場合もあります。

人気の売れ筋LEDバルブであっても、なるべく安価なものは避けて、PHILIPS(フィリップス)、IPF、fcl、SPHERE LIGHT(スフィアライト)等の知られたブランドをチョイスしたい。

冬季の降雪地ではハロゲンバルブを使い、それ以外のシーズンはLEDバルブという具合に使い分けも可能です。

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ヘッドライトのまとめ

ハロゲンランプ

ハロゲンライトは歴史が長く、長年の量産効果によりバルブの信頼性と入手性、価格に関しては断トツNo.1です。

ハロゲンライトは雪や霧にも強く、改めてハロゲンは「捨てたもんじゃない」と考えているカーオーナーは1人や2人ではないはず。

HID/ディスチャージヘッドランプ

LEDヘッドライトの普及が進みつつある今日、HIDの雲行きが怪しいような気もします。しかし、HIDの白い明るさは夜道をしっかり照らしてくれますし、HIDバルブは交換が可能です。

LEDヘッドライト

LEDヘッドライトはHIDに肉薄する明るさで点灯レスポンスが良く、消費電力が小さい特徴があります。また、ヘッドライト内の複数のLEDを個別に制御することで、きめ細かな配光が可能。

更に、LEDヘッドライトの中には上下方向に薄いデザインもあり、今後、LEDは車のフロントデザインに変革をもたらす可能性を秘めています。

ちなみに、管理人はヘッドライトの中で、HIDが幅広い意味で一番バランスが取れていると思います。しかし、メーカーや車種によってはヘッドライトの選択ができません。

降雪地ではコンベンショナルなハロゲンが優位に立つかもしれませんけど、時代の流れはLED化へと進みつつあります。

既に交差点の信号機はLEDへ変更されつつあり、夜道を照らす街灯もLED化が進んできました。住宅の廊下や階段等の室内照明もLEDが普及しています。

二輪車もLEDヘッドライトの採用が進みつつあり、今後の前照灯のトレンドはLED化へ一直線です。

ネット通販やカー用品店では様々なLEDヘッドライトが流通しています。中華製の安価なLEDバルブは切れる,ノイズが出る,冷却ファンがうるさい,光軸が出ない等の声が飛び交っています。後付け社外品LEDヘッドライトに交換する前の注意点とは?
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