ペーパードライバーは別として、日常的に車のステアリングやバイクのハンドルを握っているドライバーやライダーであれば、過去にスピード違反や他の違反で青系の制服の方に青キップを切られてしまった苦い経験が1度や2度はあるかもしれません。
運転歴が20年、30年で1度もキップを切られたことが無い方は本当、模範ドライバー&ライダー。
ペーパードライバーを除いて。
年間走行距離が多いドライバーやライダー、そして、職業ドライバーともなると、それだけ青系の制服の方から注意や取り締まりを受ける可能性が高まります。
今回、毎日のように運転するドライバーやライダーがついうっかりの道路交通法違反で青キップを切られないためには、どうすればいいのか考えてみたいと思います。
もちろん、安全運転が前提の話です。
速度違反取締り件数
警察庁交通局が発表しているデータによりますと、平成24年中の速度違反取締り件数は次のとおりです。
違反行為 | 取締り件数(件) |
50km/h以上 | 24,236 |
30km/h以上
50km/h未満 | 284,051 |
25km/h以上
30km/h未満 | 395,015 |
20km/h以上
25km/h未満 | 802,358 |
15km/h以上
20km/h未満 | 715,420 |
15km/h未満 | 40 |
合計 | 2,221,120 |
(出典)警察庁交通局、平成24年中の速度違反取締り件数
速度超過が15km/h未満の取締り件数は40件。全体に占める割合は0.0018%。
もちろん、取締り件数のデータは毎年変わるものの、速度超過が15km/h未満で青キップにサインをした経験があるドライバーは少ないことが分かります。
スピード違反で取り締まりを受ける速度
当然、各車両のスピードメーターは若干の誤差があります。
上り坂では、意識していないと車速が低下し、下り坂では車速が上がりやすくなります。
警察庁のデータからも、この記事を眺めているドライバーやライダーの中で、速度超過が15km/h未満でキップを切られた経験がある方は少ないのではないでしょうか。
過去に青キップにサインをした経験があるならば、データからも速度超過が15km/h以上であった場合が多いと考えられます。
ついうっかりでした…
ま、ついうっかりで青キップを切られた事は1~2回あったかな。
制限速度と実勢速度
道路交通法の建前として、制限速度を1km/hでもオーバーすれば速度違反。
しかし、日本の道路では、制限速度とは別の実勢速度が存在します。
一般道でも高速道路でも、複数の車両が集団で走行/コンボイ走行するシーンが多々あります。ドライバーの心理として、コンボイ走行の方が運転が楽で安全だからでしょう。
この時、各車両が交通の円滑な流れに乗って走行しているならば、スピード違反で取り締まりを受けるケースは多くはないのではないでしょうか。
道路には、その場、その場の交通の流れが存在します。これは、交通量や時間帯によっても刻々と変わっていきます。
概ね、各車両がコンボイ走行で順調に流れている時は、安全性が高い状態。
ところが、単独車両が交通の流れに乗らずに制限速度で走行していると、後続車が接近し、車線変更をして追い越していきます。
近年、世の中があおり運転にナーバスになっていることもあり、後続車両が妙に近づいてくるとドライバーは当然の如く危険を感じます。
言わば、時と場合によっては単独車両が動くシケインと化すため、交通の流れを悪化させることがあります。
あたかも血管の中の血流が悪化するのと似ています。自分の車と周囲の車に速度差があると、時と場合によっては危険性が高まります。
そのような理由から、多くのドライバーは交通の流れに乗って運転することが多いのではないでしょうか。
危険な日本の住宅地
住宅地の制限速度はゾーン30、または、40km/h。
ところが、やたらと暴走する車両が多い。
制限速度が30km/hならば40~50km/h、40km/hならば50~60km/hで飛ばしているドライバーがかなり多い。ライダーを含めて。
私の運転経験の中では、アメリカやカナダのドライバーの運転マナーは、概ね日本人より良い印象を持っている。
対する、日本のドライバーは、相変わらずマナーが良くないね。
例えば、日本の住宅地では、小中高校生の通学、お母さんたちが自転車に子供を乗せ、高齢者の散歩、地元住民が犬の散歩、小中高校生の自転車が走っているエリア。
日本の住宅地は道路幅が狭く、歩道が無い道路が多々ある。
多くのドライバーは、それを承知で制限速度を無視しているから信じられないよね。
歩行者と車の距離が50cm~1m程度しかないのに、車が平気で暴走している。
ドライバーが制限速度40km/hの住宅地を50や60km/hで走行中、横から自転車や子供が飛び出してきたら、どうなるのか想像できないのかもしれない。
地元住民が歩き、自転車で移動しているエリアを車やバイクで暴走するなんて、本当、悪質。
中には、ミニバンを運転している女性が登下校中の小学生にホーンを鳴らすシーンを何回も見かけたことがある。
信じられないよね。
青系制服の方々は、見通しが良く、交通の流れのいい道路での速度取り締まりではなく、危険な住宅地の交通取り締まりを強化すべきですね。
白バイ隊員の交通取り締まり
ツーリングの帰りに、白バイ隊員に停止を求められたんだけど、なぜか、その時の記憶が鮮明に残っている。
神奈川県へのツーリング途中のシーン
管理人が20歳プラスαの頃、女性のバイク友達と神奈川県方面へツーリングに出かけました。当時、管理人の愛車はYAMAHAの400ccバイク。女友達のバイクはHONDAの250cc。
目的地からの帰り道はやや混んでいたものの、各車両の流れは順調でやや速かった記憶があります。
管理人が追い越しを繰り返しながら走行していると、甲高いサイレンが聞こえてきたのです。バックミラーに視線を移すと、白バイの赤色灯が確認できました。
そこで、車線変更をして路肩にバイクを止めたのでした。女友達も私の後ろで停車しました。
バイクから降りて白バイ隊員の話によると、幹線道路の流れが良かったこともあり、どうもスピード違反については咎めない様子。遠い記憶ながら、制限速度プラスαのスピードは出ていたかもしれません。
30代くらいの白バイ隊員曰く、管理人と女性ライダーのツーリングで追い越しに少々、無理があったという話。そして、隊員の方が管理人のバイクを眺めながら、「このハンドルは問題がある」との指摘がありました。
確かに当時、管理人のバイクにアフターパーツのセパレートハンドルが装着してあったのです。
白バイ隊員がメジャーで管理人の愛車のハンドル周りの寸法を測定しながら、結果的に整備不良で青キップにサインするに至ったのでした。これは、弁解の余地がありません。
今思い出すと、交通の流れを若干リードする速度で追い越しをしたため、白バイ隊員は危険性が高いと判断したのでしょう。更に、友達とツーリング中であったこともあり、隊員は女性に無理な運転を強いるのは危険と判断したと思われます。
要は、白バイ隊員の取り締まり内容として、仲間とツーリングする以上、相手に負担を与えるような走行は危険であるし、安全意識を持って運転してくださいというニュアンスが伝わってきました。
その場で青切符1枚のみで、速度についての言及はありませんでした。
最後に
しかし、あの時は確かに自分に落ち度があった。不思議と当時の記憶が鮮明に残っている。
たぶん、あの時の白バイ隊員は「あのお兄ちゃんライダーはちょっとヤバイ。」と感じたんだと今思う。
レーダーのニーズが多いということは、取締りを意識しているドライバーが多いということだね。
そして、バラエティに富んだレーダー探知機の関係は、一言では言えないものがあるね。
レーダーみたいな「お守り」製品が気になる人が多いかも。
まっ、確かに日本人はお守りが好きかもね。
[関連記事]