暖機運転はメルセデスベンツに不要?暖機が必要なら方法と目安は?

メルセデス・ベンツCクラスC200 CGI スピードメーター

「暖機運転」という言葉は、もはや死語なのでしょうか。

かつて、キャブレーター仕様のバイクは、走行前に暖機運転が必要でした。しかし、今やバイクもインジェクションを採用し、暖機運転という言葉があまり使われなくなりつつあるのかもしれません。

もう、自動車やバイクにとって、暖機運転は不要なのでしょうか。それとも、少しは暖機が必要なのでしょうか。

ちなみに、ネットで「だんきうんてん」と検索すると、「暖機運転」と「暖気運転」の両方が表示されます。機械を暖めるという意味では「暖機運転」が正しい漢字。

メルセデス・ベンツの暖機運転

メルセデス・ベンツの暖機時間は日本車に比べて短い特徴があります。

メルセデスの直列4気筒エンジンの場合、夏場のエンジン始動直後、タコメーターは1,000rpm +αを表示し、1分ほどで1,000rpm未満に落ち着きます。

冬場でもコールドスタート後、数分でエンジン回転は1,000rpm未満に落ち着きます。

メルセデスの取扱説明書では「暖機運転は不要」と書かれています。ドイツは環境にシビアなお国柄ということもあり、暖機運転やアイドリングについては厳格。

今となっては、もはや自動車の暖機運転は不要なのでしょうか?それとも、自動車は機械である以上、長く付き合っていく上で少しは暖機運転が必要なのでしょうか?

長時間の暖機運転は無意味

メルセデス・ベンツCクラスC200 CGI W204 ダッシュボード

今時、コールドスタート後、停車状態で5分も10分も暖機運転を続けるのは疑問を抱きます。

中には、水温計が動き出すまで暖機が必要という考えもあるようです。冬季、エンジンスタート後、アイドリング状態で水温計が動き出すまでかなり時間が必要です。

暖機時間が長いほど燃費が悪化します。アイドリング状態では触媒の熱がなかなか上がらないため、周囲に毒ガスをまき散らすことになります。

また、長い暖機運転によるアイドリングを繰り返すと、ピストンリングとシリンダー内壁の間から漏れるブローバイガスにより、エンジンオイルの劣化が進みやすくなります。

かと言って、管理人は20代の頃、キャブのバイクを所有していたこともあり、エンジン始動後、いきなり発進するのは気が引けます。というか、例えば空冷単気筒エンジンの場合、チョークを引いて、しばらく暖機しないと走行できません。

水冷直列4気筒エンジンであっても、キャブ仕様のバイクは暖機が必要。

そんな20代を送ってきたこともあり、コールドスタート後にいきなり勢いよく発進なんてありえないのです。

寝起きのダッシュは無理

エンジンはアルミニウムと各種金属パーツの集合体である以上、コールドスタート時、エンジン内部の各パーツのクリアランスは大きめ。

例えば、クランクジャーナルとクランクピン、ピストンピンとピストン、ピストンリングとピストン、バルブクリアランス等々。

メルセデスAMG/Mercedes-AMGには、鍛造ピストン採用のモデルがあります。鍛造ピストンは鋳造ピストンより熱膨張が大きいため、冷間時のピストンクリアランスが大きめ。

鍛造ピストン採用のエンジンはコールドスタート時、ブローバイガスが若干多めなのかもしれません。

いずれにしても、エンジン内の各パーツ・クリアランスはエンジンが暖まった時点で適正になるように設計されています。

日本車、輸入外車に関わらず、取扱説明書では「暖機運転は不要」と書かれています。そして、しばらく走行していない場合は「少々、暖機運転するように」といったニュアンスで書かれているだけ。

しかし冷間時、いきなりアクセルペダルを深く踏み込んで急加速し、エンジンに負荷を与えるような操作は慎むべきでしょう。

もし、そのように手荒に扱ってもエンジンが壊れないように設計してあるようで、それはそれで凄い技術。しかし、そのような手荒に扱われているエンジンからは、将来的に異音が出やすくなります。

人間だって朝、目が覚めて起き上がって、いきなりダッシュなんて無理。もし、そんな事をすれば、筋肉を痛めるかアキレス腱を切るか、コケてケガをします。

暖機運転より走行暖機

エンジン、ピストン

コールドスタート時、エンジンオイルの油温が低く粘度が高め。化学合成オイルであっても同様。

冬場の極寒時はエンジンオイルが固くなっていることもあり、エンジン始動後、オイルが各部に行き渡るまで時間が必要。夏場であってもエンジン始動後、オイルが各部に行き渡るまで、少々時間が必要です。

走行暖機の一例

そこで、走行暖機運転が今の暖機方法ではないかと思います。管理人の自宅周辺に坂道があるため、坂道を利用して走行暖機します。これは、管理人流の走行暖機の方法。

【1】乗車後、シートベルトを締める。

【2】エンジン始動。

【3】ブレーキペダルを踏みながら、「P」から「D」レンジに入れる。

【4】ブレーキペダルをリリース。

【5】自宅周辺の坂道でブレーキコントロールしながらゆっくり下る。

【6】生活道路に出て交通の流れに乗る。

【2】のエンジンスタートから【6】まで3分ほど。この間、アクセルペダルを踏みません。

生活道路に合流する頃、エンジンオイルはエンジンの各部に行き渡っています。後は水温計が適温の90℃前後を示すまで、エンジン回転を抑えながら走行するだけ。これにより、AT、デフ、マフラー、タイヤに熱が入っていきます。

管理人は長年、このような走行暖機が習慣になっています。

走行暖機ならば、駐車中の暖機が無いため、燃費の悪化を防ぐことができて環境にもプラス。近隣の方々に臭い排気ガスで迷惑をかけることもありません。

出先での暖気運転

なお、出先の場所によっては坂道を利用できません。そのような時は30秒程度の暖機運転後、クリープを使ってゆっくりスタートします。

あるいは、立体駐車場や平置き駐車場から出発する時、駐車場内をクリープで走行して清算している間に2分や3分が経過します。そのようなシーンでは、エンジンスタート後にシフトレバーを「D」に入れてクリープで走行します。

道路に出たら、しばらくはエンジン回転を抑えながらゆっくり走行します。

水温計が適温を示すようになってきたら、走行暖機はほぼ終了です。

ちょっとした気遣い

管理人は長年、バイクや自動車と共に生活してきました。

いくら工作精度が高まり、エンジン内部の各パーツのクオリティと精度が向上しても、機械が冷えている時に無理な負荷を与える操作は慎むべきでしょう。

これは、10年、20年後の将来でも変わらないと思います。

ちなみに、今まで管理人は暖機に少々気を使い、オイル管理を適切に行ってきました。車の走行距離が伸びても、エンジンから異音やトラブルの発生は一度もありませんね。

アイドリング中のエンジン音はタクシー車両のように静かです。

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