メルセデス・ベンツCクラスC200-W204用AGMバッテリーの交換費用

メルセデス・ベンツC200 W204

今や、多くのメルセデスはAGMバッテリーを純正採用しています。AGMはAbsorbed Glass Matの略。AGMバッテリーは鉛バッテリーながら、内部構造が他の湿式バッテリーとは異なります。

鉛バッテリーの中で頂点に立つAGMバッテリーは放電性能と信頼性が高く、寒さにも強い究極の鉛バッテリーです。

メルセデス・ベンツのスターターバッテリー

メルセデス・ベンツCクラスW204の純正バッテリーもAGMタイプ。これは、アイドリングストップ採用や電装品の充実が理由と思われます。

AGMバッテリーは別名、ドライバッテリーとも呼ばれます。

自動車用の12Vスターターバッテリーは鉛タイプのバッテリーが使われています。自動車用スターターバッテリーは大きく分けて2種類。

湿式バッテリー」と「AGMバッテリー」。

湿式バッテリー

12Vカーバッテリー

湿式バッテリーは2種類あり、開放型バッテリーと密閉型バッテリー。

開放型バッテリー

12Vバッテリー上面の6つの防爆液栓(キャップ)を開けて、精製水を補水するタイプ。

密閉型バッテリー

密閉型のため、補水不要。(上の写真は12V密閉型バッテリー)

湿式バッテリーの構造

「湿式バッテリー」とは、バッテリーの内部が6つのセル(部屋)で仕切られていて、希硫酸で満たされています。各セルの中で、鉛で作られた陽極と陰極の電極板が上部からぶら下がっています。

12Vバッテリー

1セルあたりの起電力は「2.10V」のため、6セルで「12.60V」。走行後または、12V鉛バッテリーを充電後、正常であれば「12.60V」以上の電圧を出力します。

自動車用カーバッテリーの電圧は12V。バッテリー電圧が12.0Vであれば、正常と勘違いしてしまうかもしれません。ところが、カーバッテリーの電圧が12.0Vであれば、かなり放電しています。

この鉛タイプの12Vバッテリーは歴史が長く、バイクから自動車、トラック、バス、建設用機械、船舶等の幅広い分野で使われています。

ちなみに、バイク用や自動車用バッテリーの中には、密閉型バッテリーがあります。これは、開放型と比べて構造的に大きな違いは無いものの、密閉構造になっていて精製水の補水が不要です。

AGMバッテリー(ドライバッテリー)

メルセデス・ベンツC200-W204純正AGMバッテリー

メルセデス・ベンツC200-W204純正AGMバッテリー/12V,84Ah

AGM(Absorbed Glass Mat Battery)バッテリーはドライバッテリーとも呼ばれます。

AGMバッテリーは、高性能版の鉛バッテリー。

ちなみに、AMGではなく「AGM」。

AGMバッテリーの基本構造はグラスマットに希硫酸を染み込ませて、電極板に密着させているのが特徴。セルの数は湿式バッテリーと同じく6つで、バッテリー本体は密閉型。

AGMバッテリーの特徴

  • 内部抵抗が小さく、CCA値(※)が高い
  • 放電性能が高く、瞬発力が高い
  • 寿命が長い
  • 振動に強い

AGMバッテリーは放電性能が高く、総合性能は一般的な湿式バッテリーより断然上。長くバッテリーを使いたいオーナーやバッテリーの信頼性を上げるためには、AGMバッテリーが理想的です。

AGMバッテリーの欠点らしきものは見当たりません。しかし、コスト高ということもあり、販売価格が高いですね。

上の写真のメルセデス・ベンツ純正AGMバッテリー(12V, 84Ah, 700A(EN))の価格はディーラーで交換すると¥35,000~。プラス交換工賃が必要です。

(※CCA値についてはこちら。)

※ちなみにAGMバッテリーの正常な端子間電圧は満充電後「12.60~12.80V以上」。AGMは湿式バッテリーより電圧が若干高め。理由として、AGMバッテリーは内部抵抗が小さいからです。

AGMバッテリーの寿命

AGMバッテリーは構造上、一般の湿式バッテリーより物理的な寿命が長い傾向があります。

しかし、鉛バッテリーの宿命として電極板がサルフェーションの影響を受けると、電気の流れが悪化します。これにより、鉛バッテリーが充電しにくくなり、放電性能と蓄電量が低下します。

年間走行距離が少ない車両のAGMバッテリーは、やはりサルフェーション現象により寿命が短くなる傾向があります。

もし可能ならば、12Vバッテリー充電器でこまめにAGMバッテリーを補充電するか、常時接続型の12V充電器でバッテリーを延命させることは可能です。

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(参考)スターター用リチウムイオンバッテリー

ハイブリッド車やEV、スマホやノートPCのバッテリーとして、リチウムイオンバッテリーが普及しています。

そして、車用のスターターバッテリーとして、リチウムイオン電池(モータースポーツ用)の流通は始まっています。

スーパーGT選手権でレーシングカーがリチウムイオン電池を採用する動きがあります。

1gでも軽量化が求められるレーシングカーの世界では、小型軽量なスターターバッテリー用のリチウムイオン電池は歓迎すべきスペックを有しています。

しかし、リチウムイオン電池の取り扱いはシビアな面があります。

車両の使用頻度が少ない場合は専用充電器で補充電が必要であったり、外気温が5℃以下まで低下すると、エンジン始動に影響を及ぼすこともあるようです。また、コスト高の問題もあります。

車両は外気温がマイナス数十℃から40℃以上の過酷な環境で使われるため、今すぐにスターターバッテリーが鉛バッテリーからリチウムイオンバッテリーに置き換わる事は考えにくいものの、将来の技術なのかもしれません。

2019年の段階では、自動車用の高性能スターターバッテリーはAGM(ドライバッテリー)と言えます。

通販でバッテリーを購入する前に

通販でメルセデス・ベンツ用のバッテリーを購入して、DIYでバッテリー交換する場合、注意点があります。

それは、純正バッテリーがAGMバッテリーならば、同じAGMバッテリーをおすすめします

ネット検索すると、メルセデス・ベンツに適合する「湿式の密閉型バッテリー」を販売している業者が多数見つかります。これは、決して間違った選択ではありません。

湿式の密閉型バッテリーが純正AGMバッテリーに準じたバッテリー容量(Ah)と外寸であれば、インストールは可能。そして、湿式の密閉型バッテリーはAGMバッテリーよりも安価なため、バッテリーの交換費用を抑えることができます。

なお、多くの車はアイドリングストップ機能が標準装備で、電装品が充実しています。グレードダウン版の湿式、密閉型バッテリーの選択は自己責任となります。

メルセデス・ベンツのバッテリー選択

【AGMバッテリー】

メルセデスの純正バッテリーがAGMタイプなら、こちら。

※車種によって適合するバッテリーが異なります。車検証をご用意の上、販売業者様にお問い合わせください。

【Amazon】

VARTA(バルタ)AGMバッテリー

BOSCH(ボッシュ)バッテリー

【楽天市場】

VARTA(バルタ)AGMバッテリー

BOSCH(ボッシュ)バッテリー

ネット通販で購入したバッテリーの取付店はこちらで調べることができます。

バッテリーの取り付け工賃等はご希望店にメールでお問い合わせください。

Goo Pit

【湿式、密閉型バッテリー】

車検まであと1年程度でメルセデス・ベンツを下取りに出す場合、こちらの選択もあろうかと思います。

湿式の密閉型バッテリーは、維持費を安く抑えるための選択肢でもあります。これは、あくまで自己責任にてご判断ください。

※車種によって適合するバッテリーが異なります。車検証をご用意の上、販売業者様にお問い合わせください。

[欧州車、アメ車のバッテリー専門店]


ネット通販で購入したパーツの取付店はこちらで調べることができます。

バッテリーの取り付け工賃等はご希望店にメールでお問い合わせください。

Goo Pit

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