タイヤとアルミホイールのサイズをインチアップ、または、インチダウンする際、タイヤサイズの確認が必要です。確認方法として、
(1)各タイヤメーカーのタイヤサイズ早見表で確認
(2)Webを利用してタイヤサイズを入力して確認
当ブログでは、PCやスマホで簡単にタイヤサイズを自動計算できる便利なサイトをご紹介します。
インチアップとは?
インチアップとは、タイヤの外径はほぼ同じにして、タイヤの偏平率を下げ、ホイールのリム径を大きくすること。
タイヤを横から見てサイドウォール(側面)が薄くなることで、自動車の運動性能とファッション性がアップします。
インチダウンとは?
インチダウンとはタイヤの外径をほぼ同じにして、タイヤの偏平率を上げ、ホイールのリム径を小さくすること。
スタッドレスタイヤをホイールとセットで購入する際、インチダウンを選択するドライバーも一定数います。
また、純正のタイヤサイズとホイールサイズに対して乗り心地や乗り味、パターンノイズ、ロードノイズに不満があるならば、インチダウンを選択するオーナーもいます。
この場合、ブレーキローターの直径やブレーキキャリパーの形状によっては制限を受ける場合があります。詳細はタイヤ&ホイール店で相談が確実です。
タイヤサイズ早見表
画像↑をクリックorタップ。
タイヤサイズの確認
まず車両に装着されているタイヤサイズを確認します。
この写真のタイヤサイズは「205/55R16」。
インチアップの場合
【Step1】タイヤサイズを入力
「タイヤサイズ変更、早見表」▲にタイヤサイズを入力します。
※スマホの場合、画面を横にしてピンチアウトすることで画面サイズを拡大できます。
【Step2】ホイールサイズを指定
次に、早見表の「表示する範囲」でホイールのリム径を指定します。16インチから17 or 18インチへインチアップする場合、
[17▼]~[18▼]と指定します。
↓
【Step3】計算実行
「計算実行!」の[Calc]ボタンをクリックすると、Newウィンドウで表が表示されます。
「◎」と「○」は、タイヤサイズの違いが5mm未満。
「△」は15mm未満。
※<計算オプション>
普通乗用車用タイヤサイズ変更、早見表の<計算オプション>で
「□40km/h走行時のメーター表示(推測値)を表示する」
のチェックボックスにチェックを入れておくと、タイヤサイズ変更後のスピードメーターの速度も表示されます。(実際のスピードメーターは誤差があります。)
【Step4】計算結果
17インチの場合、複数の候補の中で「205/50R17」「225/45R17」が参考サイズ。
18インチの場合、候補の中で「215/40R18」「225/40R18」が参考サイズ。
インチダウンの場合
早見表の「表示する範囲」でホイールのリム径を指定します。16インチから15インチへインチダウンする場合、
[15▼]~[15▼]と指定します。
↓
「計算実行!」の[Calc]ボタンをクリックすると、Newウィンドウで表が表示されます。
15インチの場合、複数の候補の中で「195/65R15」が参考サイズ。
【注1】車両によってはブレーキローターの直径とキャリパーの関係上、インチダウンが不可の場合があります。
【注2】前後異形タイヤの場合、ホイールのインセットを含めてタイヤ販売店でサイズ確認が必要です。
【注3】インチアップ、ダウンの際、タイヤのロードインデックスに注意が必要です。
ロードインデックス(LI)
ロードインデックス(LI)はタイヤ1本で支えることができる最大負荷能力を示す指数。
一例として、次のタイヤサイズの場合、ロードインデックスは「91」。
タイヤサイズ:205/55R16 91V
ロードインデックスが「91」の場合、一覧表で見ますと「615kg」までの負荷能力があります。
ロードインデックス一覧(LI)
LI | 負荷能力(kg) |
60 | 250 |
61 | 257 |
62 | 265 |
63 | 272 |
64 | 280 |
65 | 290 |
66 | 300 |
67 | 307 |
68 | 315 |
69 | 325 |
70 | 335 |
71 | 345 |
72 | 355 |
73 | 365 |
74 | 375 |
75 | 387 |
76 | 400 |
77 | 412 |
78 | 425 |
79 | 437 |
80 | 450 |
81 | 462 |
82 | 475 |
83 | 487 |
84 | 500 |
85 | 515 |
86 | 530 |
87 | 545 |
88 | 560 |
89 | 580 |
90 | 600 |
91 | 615 |
92 | 630 |
93 | 650 |
94 | 670 |
95 | 690 |
96 | 710 |
97 | 730 |
98 | 750 |
99 | 775 |
100 | 800 |
101 | 825 |
102 | 850 |
103 | 875 |
104 | 900 |
105 | 925 |
106 | 950 |
107 | 975 |
108 | 1000 |
109 | 1030 |
110 | 1060 |
111 | 1090 |
112 | 1120 |
113 | 1150 |
114 | 1180 |
115 | 1215 |
116 | 1250 |
117 | 1285 |
118 | 1320 |
119 | 1360 |
120 | 1400 |
121 | 1450 |
速度記号(スピードレンジ)
タイヤには速度記号が表示されています。
一例として、次のタイヤサイズの場合、速度記号は「V」。
205/55R16 91V
速度記号が「V」ならば、最高速度は「240km/h」。
速度記号(スピードレンジ)
速度記号 |
速度 カテゴリー | 最高速度
(km/h) |
L | 120 | |
M | 130 | |
Q | 160 | |
R | 170 | |
S | SR | 180 |
H | HR | 210 |
V | 240 | |
ZR | 240超 | |
W | 270 | |
Y | 300 | |
(Y) | 300超 |
保安基準
2017年6月22日、保安基準が改正され、回転部分(タイヤとホイール)の突出禁止規定が若干緩和される方向で見直されました。
欧州車の多くは高速走行時の空力を考慮し、フェンダーと新車装着タイヤがほぼ面一のモデルが多いのが特徴。フェンダーとタイヤの隙間が目立つと、それが原因で空気の流れが悪化します。
ただホイール交換の際、ドレスアップを優先してフェンダーぎりぎりのツライチにインセットを変更するとデメリットもあります。
インセットの大幅な変更はスクラブ半径も比例して変化するため、ステアリングのキックバックが増えてワンダリング(※)が発生しやすくなります。
(※)ワンダリング
走行中、フロントタイヤが路面の凸凹やわだちを通過する時、ステアリングが微妙に左右に取られてふらつく現象。
ツライチに拘るオーナーが少なくないものの、大幅なインセット変更はデメリットもあります。タイヤ周りの見た目とハンドリングへの影響はトレードオフの関係となります。
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