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2019年2月、我が家のCクラスC200(W204)はヤナセで1年点検を受けました。W204は納車から年数は経過しているものの、年間走行距離が少なくトラブルは皆無。
今回、ディーラーから代車としてメルセデス・ベンツBクラス、B180(W246)をお借りしました。
メルセデスBクラス(W246)は2011年に登場。
今回、お借りした代車のオドメーターはまだ5,000km台。このBクラスはファイナルモデルのようで、完成度の高さが伝わってきました。
2018年、本国ドイツでは、既にフルモデルチェンジした次期型Bクラス(W247)が発表されています。おそらく2019年に次期型Bクラスが国内で販売開始となるでしょう。
では、ファイナルモデルのメルセデスBクラスB180(W246)をインプレッションしてみたいと思います。
ちょっと背高ノッポのBクラス、W246
メルセデス・ベンツBクラスB180、W246はAやCクラスより10cmほど全高が高く、初代Bクラスのボディデザインの流れを引き継いだモデル。
BクラスB180、W246のスペックはこちら。
メルセデス・ベンツBクラス
B180(W246) | |
全長(mm) | 4,400 |
全幅(mm) | 1,785 |
全高(mm) | 1,545 |
車両重量(kg) | 1,480 |
ホイールベース(mm) | 2,700 |
最小回転半径(m) | 5.2 |
エンジン | ハイオクガソリン
270型 1,595cc DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付 |
内径×行程(mm) | 83.0×73.7 |
圧縮比 | 10.3 |
最高出力(PS/rpm) | 122/5,000 |
最大トルク(kg・m/rpm) | 20.4/1,250-4,000 |
変速機 | 7速、7G-DCT |
駆動方式 | FF |
サスペンション | F: ストラット
R: マルチリンク |
タイヤ(前後) | (純正)
BRIDGESTONE TURANZA 225/45R17 |
ブレーキ | F: Vディスク
R: ディスク |
JC08モード燃費(km/l) | 17.3 |
燃料タンク容量(L) | 50 |
※アイドリングストップ機能、電動パワーステアリング、可変バルブタイミング、筒内直接噴射
高いボディ剛性はメルセデスの基本
W246に乗り込んで、まずはシートベルトを装着。ブレーキペダルを踏みながらインパネのスタートボタンを押すと、エンジンは瞬時に目覚めました。
ディーラーの駐車場から公道に出て、右折と左折を繰り返しながらの第一印象はボディのしっかり感。
BクラスはAクラスと同様、ハッチバックモデルということもあり、リヤ周りのボディ剛性の面で不利なのは否めません。
しかし、BクラスはAクラスと同様、リヤ周りの剛性不足はまったく感じられません。信号待ちで後方を振り向いて、ハッチバックボディであることに気付かされるほど。
硬い鋼板で囲まれた空間が移動する雰囲気は独特なもので、強固なボディに守られている安心感を抱きます。W246はセダンと変わらないボディの剛性感にメルセデスらしさを改めて感じました。
ちなみに、ドアヒンジの作りはこのとおり。
W246のドアヒンジ
W246、Bクラスもドアヒンジの作りは他のメルセデスと同様です。
乗り心地がしなやかなB180-W246
W246のステアリングホイールを握りながらドライブした印象として、サスペンションの動きがしなやか。そして、その中に腰がある乗り味。
メルセデス・ベンツAクラス(W176)やCクラス(W205)は引き締まったサスペンション・セッティングがトレンドのようです。
その点、W246は225/45R17というワイドな低偏平タイヤを履くものの、タイヤの硬さはまったくと言っていいほど乗員に伝わってきません。
タイヤサイズが225/45R17ということもあり、若干のロードノイズが伝わってくるものの、決して不快ではありません。
路面の繋ぎ目で軽い「コツ、コツ」という17インチタイヤの存在が伝わってくる程度。
その時、しなやかで腰があるサスペンションと強靭なボディが振動を一発で吸収するため、不快感はまったくありません。
路面変化があってもW246の乗り味、乗り心地はフラットライドそのもの。W246の乗り味は昔ながらのメルセデスっぽい印象を受けます。
W246は17インチタイヤを上手く履きこなしているお手本の1台と言えます。
意外とクイックなハンドリング
W246は意外と言ったら失礼ながら、ステアリングレスポンスがクイック。かと言って、神経質な不安要素はありません。
ステアリングホイールからシャフト、ステアリングラック、ナックル、フロントタイヤまでの各パーツの合わせ込みのレベルが高く、遊びの部分がまったくと言っていいほど感じられません。
だからこそ、ステアリングが正確でクイックに感じるのかもしれません。
やや早い速度でステアリングを操作すると、ボディがわずかにロールして綺麗に曲がっていきます。
代車のW246はサンルーフ付きモデルということもあり、屋根の重量増がわずかに車体の動きに影響を与えているのでしょう。
W246のステアリングを握って最初の交差点を曲がると、ステアリングの操舵力はC200、W205よりやや重め。
ステアリングを回してから中立位置に戻ろうとするセルフアライニングトルク(SAT)はAクラス(W176)やCクラス(W205)より強め。この時のステアリングフィールは少々、電動パワステ的で人工的なフィーリングが伝わってきます。
荒れた路面での直進安定性はメルセデスそのもので、外乱の影響をほとんど受けません。
2リッター級のDOHC直列4気筒、直噴ターボエンジン
メルセデスのエンジンルームを眺めると、エアクリーナーに繋がる外気取り入れ口が必ずフロントグリル内に設置されています。この設計により、より冷たい外気をエンジンのシリンダーへ送り込むことができます。
日本車は得てして、このあたりの設計の詰めが甘く、エアクリーナーが高熱を帯びているエンジンルームの空気を吸い込んでいるモデルが多々あります。
熱い空気と冷えた空気の単位体積あたりの酸素濃度を考えれば、どちらの設計が理想的かは言わずもがなです。
W246に搭載されているエンジンは1.6リッター直噴ターボエンジン。最高出力は122PS/5,000rpmと控えめながら、最大トルクは20.4kg・m/1,250~4,000rpm。
エンジントルクは2リットルNAエンジンと同等。
W246の車重は1,500kg弱ということもあり、2,000rpm以下では若干、エンジントルクの細さを感じます。そして、2,500~3,000rpmあたりからターボの過給圧が高まり、7G-DCTがテンポ良くシフトアップしていきます。
W246に搭載の270型エンジンはトルク重視型と言えます。
ハイレスポンスな7G-DCT
加速中にタコメーターに目をやると、シフトアップ時の変速スピードが非常に早く、これぞDCTの特徴。
1速
▼
2速
▼
3速
▼
4速と
各ギヤにシフトアップする瞬間、タコメーターの針が落下するように下がり、上昇を繰り返していきます。
変速ショックは皆無。
ドライバーが運転中にメーターパネルを見なければ、何速に入っているのかは分かりません。メルセデスが7G-DCTの採用を始めてから年数が経過していることもあり、7G-DCTは熟成が進んできたトランスミッションと言えます。
なお、車庫入れの際、ステアリング右側のシフトレバーをDモードとRモードへ切り替える時、ギヤの入り具合がATとは違う印象を受けるものの、これは慣れの問題でしょう。
メルセデス共通のモダンクラシック的なインテリア
近年のメルセデスはAクラスからSクラス、CLAやGLAに共通するインテリアデザインが与えられています。ちなみに、上の写真のシルバーパネルは凹凸模様に見えるものの、これは印刷処理されています。
3連のエアコン吹き出し口に幅広のセンターパネルが特徴。各メッキパーツが艶消し処理されているのも近年のメルセデスのトレンド。
電動パワーシート&メモリー機能付き。
左右独立でエアコンの温度設定が可能。
代車のW246は本革シート仕様でサンルーフ付き。
Harman/Kardon(ハーマン・カードン)オーディオを装備。
ハーマン・カードンは子供っぽいドンシャリ音とは一線を画す、低音を響かせながら落ち着いたサウンドが特徴。
ワゴン以上、ミニバン未満
W246はAクラスやCクラスより10cmほど背が高く、全高は1,545mm。W246に乗り込むと、ヘッドクリアランスに余裕があるため、明らかにAクラスやセダンとは異なる開放的な印象を受けます。
Bクラスを一言で表現するならば、「ワゴン以上、ミニバン未満」のパッケージング。
依然として、日本国内でミニバンを多く見かけるものの、ミニバンのメリットは室内空間が広いところ。
逆に、ミニバンのデメリットとして、運動性能と乗り心地がスポイルされ、横風や外乱に弱いのは物理的に致し方ありません。
ミニバンのような全高が高い車には食指が動かないものの、W246はAクラスやCクラスのワゴンより天地方向に広い室内空間を求める人向きかもしれません。
代車のW246は操作系やカーナビ、車両設定、エンターテイメント、灯火類の装備はAやCクラスと同レベル。更に電動パワーシートと電動サンルーフ付きでシートは本革仕様。至れり尽くせりの豪華仕様の一台でした。
最後に
代車のBクラス(W246)はAクラス(W176)とプラットフォームを共有するモデルながら、乗り味、乗り心地とムードが異なるところが興味深いところ。
代車のW246は既にファイナルモデル。強固なボディと落ち着いた乗り味に安心感を抱きながら、何故か車以外の事に関心が向かう不思議なムードが漂っていました。
信号待ちでドライバーの視界に入ってくるAピラー根元の「Harman/Kardon」ロゴが何とも誇らしげ。
管理人がよく知らない「Harman/Kardon」というオーディオシステムがなかなかの音を出すこともあり、FMラジオから流れてくる音楽に耳を傾けながら、
「W246のラゲッジルームに荷物を載せて、旅行に出かけたら快適だろうな。」
なんて思いつつ、ディーラーへ返却に向かったのでした。
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